治療の種類
めぐすり、のみぐすり、レーザー、手術の4種類があります。いずれも目的は同じで「眼圧を下げる」ということです。
目的が同じですので、多くの場合はより簡便な治療である「めぐすり」から始めます。
1つの治療法で治療効果が十分でなければ他の治療法を行います。必ずしも4種類とも選べるわけではなく、例えば、めぐすりでの治療がうまくいかなければ、のみぐすりやレーザーはせず、手術をするということも多いです。緑内障にはいろいろな種類がありますので、治療法は使い分けをします。
レーザーや手術ときくと、なにかものすごい治療で、緑内障が治ってしまうと期待している方が少なくありません。しかし、レーザーや手術も目的は眼圧を下げることであり、決してみえる範囲(視野)をもとに戻してくれるわけではありません。ですから、めぐすりで眼圧が十分に下がっていれば、たいていの場合は、手術をする必要がありません。
誤 「緑内障が初期だから手術はしない」 ← このように思っている人が多い!
正 「白内障が初期だから手術はしない」
誤 「緑内障の症状が強いから手術をする」 ← このように思っている人が多い!
正 「白内障がすすんでいるから手術をする」
正 「緑内障が初期でも手術をすることがある」
正 「緑内障の症状が強くても手術をしないことがある」
めぐすりで眼圧が十分に下がっていれば、特別な場合を除いて、めぐすり以外の治療(のみぐすり、レーザー、手術)は不要です。めぐすりで眼圧が十分に下がらない場合は他の治療法を行います。よく、手術をすれば緑内障が治るのか、という質問を受けますが、手術をする目的は眼圧を下げることであり、めぐすりの目的と同じなのです。
目と脳をつないでいる神経(電線)を新しいものに交換するという根本的治療が現在の医学では不可能なので、視野異常は元には戻りません。ですから、めぐすりで眼圧がよく下がっていれば、特別な場合を除いて、手術の必要性がないのです。