失明とは?
失明の定義は、以下のように一つではありません。
社会的失明: レンズでピンボケをなおした状態での
視力(矯正視力)が0.1以下
医学的失明: 光をまったく感じない状態
緑内障によって視野が狭くなり、視力が下がることがあります。社会的失明は、レンズでピンボケをなおした状態での視力が0.1以下という基準です。しかし、視力だけで緑内障のすすみ具合を示すことはできません。視力がよくても中心の狭い範囲しか見えなかったり、視力がよくなくても見える範囲が広かったりすることがあります。社会的失明を矯正視力0.1以下とするよりも、日常生活での不便さ、自立の程度から社会的失明と判断するほうが実際的でしょう。その観点から、緑内障のすすみ方を以下にまとめてみます。
自覚症状から緑内障のすすみ具合を分けると、
1)自覚症状のない時期
→ 2)自覚症状があるが、日常生活に不便を
ほとんど感じない時期
→ 3)日常生活で不便を常に感じている時期
→ 4)少し見えるが自立困難な時期(社会的失明*)
*前述の定義による
→ 5)まったく見えない時期(医学的失明)
の順番ですすんでいきます。自分の緑内障がどの時期にあるのかを知っておく必要があります。