目標眼圧
経過をみてみないと一人一人の患者さんごとの眼圧の合格値がわからないのが事実ですが、治療を始める時点では、検査結果や患者さんの年齢などから眼圧の目標値が目安としてあり、当然そこを狙っていきます。治療する前の眼圧は患者さんによってちがうので、目標とする眼圧は、治療前の眼圧よりもどのくらい下げるかというのがわかりやすい目安となります。どのくらい眼圧を下げればよいかの目安を決めるためには患者さんごとに以下の項目をチェックします。
年齢・・・若いほど余命が長いので、より長く目をもたせなければならない。緑内障が初期であっても油断禁物。
治療前の眼圧・・・治療前の眼圧が低い場合は眼圧を下げにくいことが多く、下げ幅も小さいことが多いのでできる限り眼圧を下げる努力が必要。
緑内障のすすみ具合・・・緑内障がすすんでいるほど余裕がなくなっているので、よりいっそう下げる必要がある。
高齢者や動脈硬化の強い場合・・・高い眼圧に対する許容度が低いことが多いので、20を超える眼圧の場合は20以下に下げるべきことが多い。
ご自分の眼圧の目標値はかかりつけの眼科医におたずね下さい。必ずしも「いくつです」とは断言できないかもしれませんが、おおよそこのくらい以下の眼圧になってくれればよいという目標値を教えてくれるでしょう。