すすむスピード
緑内障がすすむ速さはどのくらいでしょうか。緑内障には実はさまざまな種類がありますが、眼圧だけを考えると眼圧が高くなるほど緑内障が早くすすんでいきます。極端にいいますと、眼圧が15くらいの緑内障は5年、10年、15年というようにゆっくりとすすみます。
眼圧15 ―――――→ 年単位 〜 10年単位
この眼圧は自覚症状なし
眼圧が40のようにとても高い場合はこれを放置すれば1年単位あるいは何ヶ月単位ですすみます。
眼圧40 ―――――→ 月単位 〜 年単位
この眼圧は自覚症状がたいていある
緑内障発作の場合は、眼圧が70などととんでもなく高くなり、2,3日も放置すればほとんど見えなくなってしまいます。
眼圧70 ―――――→ 時間単位 〜 日単位
この眼圧は自覚症状が著明 治療の遅れが後遺症を大きくする
発症してからいかに1時間でも早く
治療を開始できるかが鍵
実際には、患者さんの体質や年齢などさまざまなことが関係してくるので同じ程度の眼圧の患者さんでもすすみ方はちがいます。10〜30くらいの眼圧の範囲にある緑内障の場合は、実際に治療後の経過を観察していくことにより緑内障のすすみ方がわかります。
同じ緑内障 A B C
同じ眼圧
にみえても 他にもいろいろな体質がちがうので
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緑内障のすすむスピードがちがいます
しばらく経過をみていれば、緑内障のすすむスピードがわかります